1. Phantom."J"

 

踊れ 踊れ 錯乱の渦中に
闇に染まり 息を潜め待つ
極上の恐怖(スパイス)で仕上げさ
聴かせてくれよ

 

角々 人々
ヒトヒト ヒタヒタ
路地裏 一人になれば
亡霊は笑う

 

歌え 歌え 見えない凶刃
奏でる音 赤銅に染めてゆく
運命の名は弦(いと)を伝って夜に紛れる

 

Oh,Jesus! 子羊は見放され
No Jesus  祝福を与えるはボク

 

Poker Face 十字架を欺いて
十一番目に蘇る名を

 

Oh,Jesus! 子羊は見放され
No Jesus  祝福を与えるはボク

 

2. BLACK DAYS

 

歪、秘密、丑三つ時の
密室、一室、絶叫のテーゼ
鏡に映る血まみれの顔
僕は誰?ここはどこ?

 

why do you 絶望?堕落堕落
生きてる意味探す        
why do you 絶望?奈落奈落
自分の正体は

 

動き出した絶望の世界
紅を帯びた罪人の場所
闇より深い深淵で
独り彷徨い続けて

 

歪む、怨む、膨らむ憎悪
揺らぐ、眩む、ぶつかる感情
雷鳴の夜 鮮血の雨
対峙する枷と法

 

why do you 絶望?堕落堕落    
生きてる意味探す
why do you 絶望?奈落奈落
誰も信じれない

 

紅く染めた罪の弾丸に
蝕まれる私の心
ゆっくり喰らい堕ちていく
誰か助けて

 

動き出した革命の声と
紅を纏う孤高の華は
闇より深い深淵で
独り彷徨い続け
明日も撃ち抜く心臓(鼓動)

 


3. 葬室-ソウシツ-

 

眠れない 午前二時に
貴方の影を追いかけるの
ざわめいてる夜の中
扉を叩く音を聞いた

 

重ね合せたあの日の笑顔
静かに静かに火を灯し
焦げ付く香りが心地良くて
何度も何度も十字を切る

 

今もまだ…今はまだ…
今もまだ…報われないなら
せめて貴方の声聴かせてよ
一度だけ
今もまだ…今はまだ…
今もまだ…戻れないのなら
この身燃やし続けて心無くすまで


こびり付く赤い染みは
貴方の居場所示してるの
仄明るい暗闇は
私の心洗い流す

 

ママゴト遊びを繰り返して
静かに静かに息を止め
変わらぬ暦に書き記して
何度も何度も傷を刻む

 

今もまだ…今はまだ…
今もまだ…満たされないまま
零れ落ちた果実踏みしめて
囁くの
今もまだ…今はまだ…
今もまだ…許されないまま
この手繋ぐ温もり消えず
震えてる

 

今もまだ…今はまだ…
今もまだ…ただの夢ならば
せめて壊れることない幸せを
見せて

 

4. Hermit

 

寝かしつけるように 優しい言葉で愛を説く
その横顔 眩しすぎて遠く見つめてた

 

僕を君は連れ出した
手から伝う熱が冷めない

 

柔らかな光 すべての者を包むように
昇る太陽 汚れた僕の手は届かない

 

せめて君の幸せを
祈るけれど涙止まず

 

ただ世界の悪が 僕の正義で
疑いもなく 生きてきたんだ
なのに君の 存在がそれを否定する

 

無邪気な声も はしゃぐ仕草も
弱い心 貫いてく
そして いつか
君の正義が 僕のすべてに 変わった
君が変えたんだ

 


5. Evil Animals

 

幾億年過ぎたろう?
アタシの生が 命が
あぁ 邪悪な泥に塗れて呼吸する

 

今はまだ遠く
目が退化したままでも感じる光
今はまだ遠く
伸ばす腕は鉛の様 沈んで…

 

楕円軌道の
揺り籠で眠る赤子 無限の輪環
今はまだ遠く
赦されぬ命繋ぐ - 動物 -

 

6. I

 

体温を失くした 真夜中に吹かれて
見上げた空には 光なき星座
空さえ覆った ビル街のネオンは
何も照らさずに 朝を待ち続ける

 

誰かじゃない 僕自身の
愚かな弱さの痕
守るはずが 傷つけてしまう

 

僕が描いた未来は
眩しく輝いていて
目を逸らしてた僕では
いつまでも辿り着けない
触れたいと伸ばした手が
首筋から離れなくて
涙を隠す笑顔が
消えなくて 夢が覚めない

 

テレビの中では 空虚な喜びと
表情は変えずに 次の悲を語る

 

誰もが皆 生まれ落ちて
いつか去っていくだろう
振り返れば 幽かに微笑む

 

僕の求めた未来は
こんな筈じゃなかったと
苦く噛み締めた息で
掌に爪を突き立てる
強く握ったこの手じゃ
君の手を掴めなくて
最後に笑う姿が
目に焼きついて僕を焦がす

 

僕の目指した未来と
君が望んだ未来が
同じだと思い込んで
空回りをし過ぎたみたい
何度も大丈夫だよと
言葉を繰り返して
笑顔の本当の意味を
僕は今も分からないまま

 

でもまだ生きていくんだ
果てなき曲がりくねった道
君が残した希望を
追いかけて歩きはじめる


7. おわりのうた はじまりのうた

 

色は匂えど瞬く季節は巡り もう
ふたりの物語にも終わりの時がくる

 

微笑い合って繰り返した日々も
描く未来も 今は虚しいだけ
錆びた楔 かかる重みが
ふたりの距離を引き裂いていく

 

やだ やだ やだ
駄々をこねる 君を抱きしめ
ありがとう もう僕のことは
忘れ 前へ進んで

 

もしもっと早く君に出会えていたのなら
ふたりの物語はどこまで続いたかな

 

十字架背負うのは君と同じ
世界に生きる 僕の証だから
苦しくても救いたいんだ
これまでの僕 これからの僕

 

さよならなんて言わないよ
君が零した
ほら もう涙を拭って
あの日のように

 

笑ってくれないか
はじまりの詩響く

 

やだ やだ やだ
駄々をこねる 君を抱きしめ
必ずまた帰ってくると
誓う なずむ黄昏